活動報告

会派自民党議員連盟で西部視察

筆者:高橋まさひこ
2021.03.25

3月22日~23日まで会派自民党議員連盟で江津市・浜田市を中心に調査活動実施

私は、当日松江市で会議があり途中から参加しました。

きんた農園ベリーネ

最初に浜田市金城町の「きんた農園ベリーネ」を訪問しました。当農園は(株)中電工と(株)サンクラフトの2社で平成29年4月に設立されていますが、旧金城町の「観光と農業を核とした町」構想で観光型農業としてKKNを設立し、ピオーネ・イチゴを核として農業参入され、統合し(株)ベリーネとして運営されています。

きんた農園ベリーネ

ぶどう狩り(8月下旬~9月下旬)、いちご狩り(1月上旬~5月下旬)を開園されています。コロナ禍で観光客減少と厳しいですが、それまでは着実に観光客も増加していました。

実績として、平成30年~31年度はいちご人込数13,900人、生産量16.83トン、令和元年のぶどう生産量はピオーネが4.8トン、シャインマスカットが1.31トン。

調査時にいちご狩りをしましたが、4種類の品種を味わうことができ、完熟いちごを堪能しました。

今後は近くの観光施設との連携、観光ニーズに対応した品目の生産、地元原料を活用した加工商品の開発・販売などを通じ、自社利益向上と地域貢献を果たしたいとのことでした。最終的には潜在型の観光農園を目指し、生産・加工・カフェ・体験などアイテムの充実を図っていくとのことです。地場産業として大きく育っていただきたいと思います。

風の国のグランピング

次に江津市桜江町にある温泉リゾート「風の国」を訪問しました。当施設は20年前に旧桜江町で開発され、第一ビルサービスが建物を取得し現在運営がなされています。コロナ禍ですが、自然環境と各施設の充実で大変評判がよく、予約も大変なようです。テレビでも紹介されたグランピングは大木を活用し宙づりした円形テントで夜空を眺めながら一夜を過ごす施設です。

円形テント内
風の国コテージ
コテージ内

90%以上の稼働率で1テント1000万円の投資とのことですが、すぐに回収できそうです。コテージが何棟が建っていました。

コテージといえば自炊と考えますが、今までの方針を変えて食事付きとし、部屋も改装されています。また、島根県が進める「ご縁と美肌はしまね」からの美肌キャンペーンにも参加され、そのため部屋も改装されています。エステも含めた商品も高額ですが予約待ちの状況のようです。民間のノウハウが生かされ順調に推移しているようです。

地ビールの生産もされており、リゾート施設の心の安らぎが十分に堪能できる施設として注目されています。

かって水耕栽培をされたハウスが施設内にあり、これを活用して観光農園にする計画もあるようです。また、テニスやゲートボールなど雨天でもできる施設もあり、総合プロデュースで更に発展することを期待しています。

はなまる日本語学校
はなまる日本語学校

翌日は、江津市に開校された「はなまる日本語学校」を訪問しました。代表の柳原大作氏はタイで日本語学校を開校されており、生徒数200人で日系企業にも就職あっせんをされています。

今回、江津市の廃園となった幼稚園を改装し運営することになっていますが、新型コロナウイルスのため生徒が来日できない状況のようです。

現在はネットで教育がなされているようですが、日本で住みながら学習をしていき、人材不足の日本・地元に貢献できることを考えておいでです。

この学校は高校卒業者を基本に生徒募集をされ、1年半と2年半の2コースを設け、地元の空き家や廃業した祖父の温泉宿を寄宿舎として活用するとのこと。

また、夏休みなどにはしっかりとバイトをしていただき、学費と人手不足に貢献して欲しいとのことでした。

そして、インドにも新たに日本語学校を開設されましたが、生徒は大学など高学歴の方が学ばれており、特にIT関係に就職されている方が多いようです。島根県はIT企業の成長を支援していますが、約280名程度人手不足の状況です。

インドは20進法を学ぶ国でソフト開発能力は世界有数の国です。日本語ができる経験豊かな方を是非インドから島根に来ていただくことを願っています。

八戸川堤防工事
八戸川の堤防工事現場

「はなまる日本語学校」訪問途中で、3年前に江の川と八戸川の合流地点で発生したバックウォーターによる堤防決壊の現場を視察しました。八戸川は県所管の河川で堤防工事が行われています。大規模工事ですが、できるだけ早く完成するようにしっかり予算の確保を地元からも強く要望されました。

島根県済生会江津総合病院

その他、「浜田市」、リニューアルオープンしました[浜田お魚センター]、「島根県済生会江津総合病院」を訪問し、現状と課題について調査活動を行いました。

年度末の多忙な時期ではありましたが、快く対応して頂き関係者の皆様にお礼を申し上げます。

西部地区は人口減少と高齢化が非常に高いですが、新たな発想による取り組みもなされています。こうした取り組みに会派としてもしつかり情報を共有化し、議会活動を通じて支援していきます。