活動報告
第30回島根県雲南市 永井隆平和賞発表式典
筆者:高橋まさひこ
2021.04.20
一昨日(4月18日)、雲南市三刀屋町農村環境改善メインセンターで長崎市永井隆記念館長永井徳三郎氏をお迎えし、人数を制限した中で発表式典が開催されました。当日は、新しく立て直しをされた永井隆記念館の開館式もあったようです。
永井隆博士は、長崎市で被爆されて白血病になられましたが、医者として被爆者の救護と死の直前まで「平和を」「如己愛人」の精神で世界に平和を訴え続けられました。
雲南市三刀屋町は博士の誕生地であり、故竹下登氏が実施した地方創生1億円を活用し、平和運動の取り組として全国に平和作文を呼び掛け、表彰する制度として生まれました。
新しく誕生した雲南市もこの取り組みを引き継ぐと同時に平成17年11月に[平和を]の都市宣言をなされています。
毎年、大型施設であるアスパルに住民や小学校などが参加して開催されていましたが、新型コロナ蔓延により中止され、今年は限られた人数での開催となりました。
全国そして海外から1,170作品の応募があり、第一次選考(市内小中学校の先生方の選考)、第二次選考(県内の有識者)、そして最終選考は3人(森脇研氏、小泉凡氏、村尾靖子氏)で行われ、5部門で最優秀賞、優秀賞、佳作が発表されました。式典では、各部門の最優秀作品が本人や代理の方で朗読されたところです。
式典ではTBSテレビ報道局社会部 城島未来氏から「『命の尊厳』を伝え続けて」の講演がありました。
城島氏は第17回永井隆平和賞中学の部で最優秀を受賞されています。南アフリカでの生活体験から帰国し、日本の平和感に違和感を持っている中で永井平和賞を知り、自分の思いを衝動的に書いたのが最優秀賞に選ばれ、自分の進む道も映像を通して訴える動機になったことをお話いただきました。
今回は小学生が参加できませんでしたが、小中高生に是非伝えて頂きたい素晴らしい講演でした。そして、森脇氏、小泉氏、城島氏の三人で平和賞や記念館、雲南市の平和活動について討論がなされ式典が終了したところです。